PMS(月経前症候群)で処方される漢方の副作用
副作用の心配がないと思われがちな漢方薬ですが
本当に安心していいのでしょうか?
漢方薬の副作用についてご紹介します。
漢方の副作用について
漢方とは薬草、動物、鉱物などの自然の原料である生薬を使用しているお薬です。
漢方はひとりひとりの体質や『気(き)・血(けつ)・水(すい)』という、体の要素の
どこに問題があるかを診断し処方されるのですが、体質に合わずに副作用を起こすこともあります。
しかし西洋薬に比べれば副作用の起こる頻度も少なく、その症状も軽いことが多いです。
よくある副作用の症状としては胃もたれ、吐き気、胸焼け、じんましん、むくみ、動悸などがあります。
これらの副作用は体質が合わないということが原因として考えられます。
また『瞑眩(メンゲン)』と言われる、漢方を飲むことにより一時的に体調が悪化する状態である場合もあります。
これは副作用とは違いこの状態が治まれば症状は改善されていくので勝手に服用をやめてしまうのはよくありません。
そのため漢方を服用中に体調が悪くなった場合には必ず医師に相談をしてください。
副作用の少ない漢方薬ですがごくまれに重篤な副作用を発症することがあります。
それはどのようなものでしょうか?
漢方の重篤な副作用
肺は肺胞と呼ばれる小さな袋のようなものが集まりできていますが、
この肺胞内に炎症が起こる一般的な肺炎とは異なり
間質性肺炎は肺胞の壁や肺胞と肺胞の間の組織に炎症を起こし起こる肺炎です。
症状としては呼吸困難や咳、発熱などがあります。
間質性肺炎の副作用を起こす可能性のある漢方には
、、 )などがあります。
●偽アルドステロン症(低カリウム血症)
副腎皮質ホルモンであるアルドステロンの作用で腎臓へ指令をだし体内に水分とナトリウムを溜め、
またそれにより高血圧へとなります。
このアルドステロンの過剰分泌により高血圧、むくみ、カリウム欠乏が起こることを
アルドステロン症といいます。
偽アルドステロン症とはアルドステロンの過剰分泌が起こっていないにも関わらず
アルデステロン症の症状を発症してしまうことです。
この偽アルドステロン症をの副作用を起こす原因である漢方には甘草(かんぞう)があります。
この甘草に含まれるグリチルリチンという成分が体内に蓄積されることで偽アルドステロン症の
副作用を発症してしまうことがあるのです。
いかがでしょうか?
このような重篤な副作用があるのかと思うと怖くなってしまうかもしれませんが、
漢方薬は西洋薬に比べ副作用の起こる頻度も少なく症状も軽いです。
しかし、服用の際にはきちんと医師や薬剤師の説明をしっかりと受け、
少しでもおかしいと思ったらまずは医師へ相談してください。
お薬を安全に使用して辛いPMS(月経前症候群)を改善しましょう♫