PMS(月経前症候群)の冷え性、むくみ、不眠を漢方で改善しよう!

生理前の冷え性、むくみ、不眠などはPMS(月経前症候群)の症状です。そのほかうつやイライラなど漢方でスッキリ改善してみませんか?

PMS(月経前症候群)に処方される抗うつ剤と漢方の比較

PMS月経前症候群)の精神的症状が強い場合や、PMDD(月経前不快気分障害)と診断された場合に
抗うつ剤精神安定剤を処方されることがあります。
日本では精神科や心療内科はまだまだ馴染みがなく、内科や外科に比べなんとなく行きづらいですよね。

今回は精神科や心療内科で処方される抗うつ剤漢方薬を比較します。

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PMS月経前症候群)の精神的症状は?

PMS月経前症候群)精神的症状には次のようなものがあります。

・イライラ
・憂鬱
・無気力
・すぐに怒る
・情緒不安定
・感情のコントロールができない
・すぐに泣く
・不安感
・集中力の低下
・落ち込み

このような症状が強くでて日常生活に支障をきたすようであれば
PMDD(月経前不快気分障害)といえます。

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PMS月経前症候群)で処方される抗うつ剤って?

PMS月経前症候群)の原因の一つに脳内の幸せ伝達物質であるセロトニンの分泌不足があります。
排卵後に女性ホルモンであるエストロゲンの減少によりセロトニンの分泌量も減少してしまい、情緒不安定や不安感、イライラ、集中力の低下などの精神症状を発症します。
このようなセロトニン不足からくるうつ症状にはSSRIというセロトニンを増やす作用のある抗うつ剤が使用されます。

PMS月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)に処方される抗うつ剤SSRI)には次のようなものがあります。

名称 特徴 副作用
レクサプロ 安全性が高く、比較的即効性もある。 副作用は少ないが吐き気、下痢、不眠、性機能障害が起こることがある。
ジェイゾロフト 効果は穏やかで安全性が高い。

副作用は少ないが下痢や軟便になることがある。
パキシル 効果が強いが副作用も多め。 効果が高い分、副作用も起こりやすく吐き気、めまい、眠気、不眠、性機能障害、体重増加などのを起こすことがある。
デプロメール 世界で初めてのSSRI薬。効果はそれほど高くないが副作用は比較的多い。 副作用は少ないが吐き気、眠気、口渇、便秘、倦怠感、めまいなどが起こることがある。

 

PMS月経前症候群)に処方される抗うつ剤と漢方の比較

効果
抗うつ剤・・・精神的症状やPMDD(月経前不快気分障害)に対しては効果が高いく、即効性も高い。

漢方薬・・・精神的症状や身体的な症状にも効果があるが、効果を感じられるまでに数か月は服用する必要がある。

費用
抗うつ剤・・・500円~4000円(30日分)+診察代 ※保険適用3割負担の場合 ※お薬の数や種類により変動する
漢方薬・・・1000円~3000円(30日分)+診察代 ※保険適用3割負担の場合 ※お薬の数や種類により変動する

PMS月経前症候群)は基本的に健康保険が適用されます。
抗うつ剤ジェネリック薬品が販売されているものはお薬代を抑えることができます。漢方薬は病院で処方されるものに関しては健康保険が適用されますが、漢方薬局では保険適用外となりますので高額になります。


副作用
抗うつ剤・・・抗うつ剤は薬の種類にもよりますが副作用は出やすいです。その症状は吐き気、めまい、眠気、不眠、性機能障害、体重増加、下痢、便秘など様々ですが、
その人の健康状態や薬の量、年齢、性別、体質によって副作用の発症の仕方には個人差があります。またまれに重篤な不整脈などの副作用を起こす可能性もありますので定期的に診察を受けましょう。

漢方薬・・・抗うつ剤に比べると非常に副作用は少ないです。
しかしまれに吐き気、腹痛、じんましん、むくみなどを発症することがありますので注意が必要です。また間質性肺炎や偽アルドステロン症などの重篤な副作用が報告された漢方薬もあります。漢方薬も薬なので副作用ゼロではありません。

 

いかがでしょうか?
抗うつ剤漢方薬もお薬ですので必ず医師の診断のもと服用し用法用量は必ず守りましょう。
ご自身に合った治療法を見つけPMS月経前症候群)を改善しましょうf:id:manekiinu34:20161007202220g:plain

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PMS(月経前症候群)に効果があるプレフェミンと漢方の比較

PMS月経前症候群)を改善する市販薬にプレフェミンがあります。
プレフェミンは日本で唯一のPMS月経前症候群)専用のお薬です。
なんだかとっても効果がありそうですね!

今回はプレフェミンと漢方薬を比較してみたいと思います。

 

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PMS月経前症候群)を改善する市販薬プレフェミンって?

プレフェミンはゼリア新薬が販売している日本で初めてPMS月経前症候群)の治療薬として承認されたお薬です。

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画像:生理前の不快な症状、PMSを治そう。PMS治療薬 プレフェミン:ゼリア新薬

有効成分はチェストベリーという西洋ハーブ。
このチェストベリーは女性ホルモンであるプロゲステロンの分泌量を正常にしてエストロゲンとのバランスを整えます。そのためPMS月経前症候群)や生理不順、更年期障害不妊などに効果があります。

チェストベリー

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プレフェミンは1日1錠服用します。
1錠中に含まれるチェストベリーの量は40mgです。PMS月経前症候群)改善のための1日摂取量の目安は20~40mgとされていますので最大量になります。そのため1日1錠という量は必ず守りましょう。多く服用すると副作用の原因になります。
またほかのサプリメントも要注意です。チェストベリーを含むサプリメントも多く販売されています。プレフェミンを服用している時にはこのようなサプリメントは控えましょう。

プレフェミンに副作用はあるのでしょうか?
プレフェミンの副作用として起こる可能性のある症状は
発疹・発赤、かゆみ、月経異常(生理の周期や経血量の変化等)になります。

どんなお薬にも副作用は起こる可能性があります。
このような症状を発症したらすぐに医師や薬剤師に相談してください。


また次のような方は服用できません。
◎18歳未満の人。
◎授乳中の人。
◎チェストベリーでアレルギー症状を起こしたことがある人。

次のような方は服用にあたり医師や薬剤師に相談が必要です。
◎別の治療を受けている人。
◎薬などのアレルギーがある人。
漢方薬を服用している人。
うつ病の診断を受けた人。
◎生理周期に関係なく乳房の張りやしこりがある人。
◎生理不順の人。

プレフェミンを服用する期間は1日1錠を生理周期で3周期服用することにより効果が高くなります。
1周期で服用をやめてもある程度は改善するけれども、3周期服用した方が効果が持続するということです!

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画像:生理前の不快な症状、PMSを治そう。PMS治療薬 プレフェミン:ゼリア新薬

 

 

PMS月経前症候群)を改善するプレフェミンと漢方の比較

購入場所
プレフェミン・・・プレフェミンを取り扱っている薬局やドラッグストア。
※プレフェミンは「要指導医薬品」指定のお薬です。通販での販売は禁止されています。
そのため薬局で薬剤師による確認後でないと購入できません。また2回目以降は購入カードを持参し再度薬局で購入できます。

漢方薬・・・ドラッグストアや通販でも購入可能だが自分に合ったものを処方してもらうには病院や漢方薬局での診断が必要。

漢方薬でご自身の薬が決まっていれば2回目以降は通販で購入ということも可能ですがどちらも最初から手軽に、、というのは難しいですね。


価格
プレフェミン・・・30錠(30日分)1800円+消費税

漢方薬・・・1000円~3000円(30日分)+診察代 ※保険適用の場合 ※お薬の種類により変動する

価格はどちらも大差はないでしょうか。漢方薬はお薬の種類や診察の内容によっては変動したり、保険適用外の漢方薬局などでは高額になるので注意が必要です。

 

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効果
プレフェミン
・・・1か月~3か月間服用することにより効果を感じる方が多いようです。3か月間服用した人の91%がPMS月経前症候群)のイライラ、抑うつ、怒り、頭痛、乳房の張りなどの症状に効果があったと回答しています。
3か月以上の服用は医師や薬剤師への相談が必要です。

漢方薬・・・漢方薬は患者ひとりひとりの体質「証(しょう)」「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という体を構成する要素のどこに問題があるかを診断し処方されます。そのため「証(しょう)」に合わない漢方薬だと効果はでません。
またPMS月経前症候群)に処方される漢方薬は即効性がないものが多いので効果を感じるまで数か月間は服用することが必要です。

副作用
プレフェミン
・・・プレフェミンはチェストベリーという西洋ハーブが成分のため、体質に合わない方は発疹・発赤、かゆみ、月経異常(生理の周期や経血量の変化等)などの副作用を起こすことがあります。

漢方薬・・・西洋薬に比べ副作用を発症する頻度は少ないのですが、吐き気、腹痛、じんましん、むくみなどの副作用を発症することがあります。
また特定の漢方薬では間質性肺炎や偽アルドステロン症などの重篤な副作用のを発症する可能性もあります。

 

プレフェミンと漢方薬を比較しました。
どちらもPMS月経前症候群)には大変効果があります。
病院にいくのはなんだか億劫・・・という方も、まずは薬局の薬剤師さんへ
相談することから始めてみましょうf:id:manekiinu34:20161003200451g:plain

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PMS(月経前症候群)のイライラやうつに漢方は効果ある?

PMS月経前症候群)の代表的な症状でイライラ、不安感、うつ、情緒不安定などの精神的症状があります。
この症状の重さも人によって様々です。生理前にはほとんどの女性がイライラを感じることがあるかと思いますが、ひどくなると感情がコントロールできなくなり
イライラして人に当たってしまう、急に泣き出す、無気力になる、自殺衝動に駆られるなど日常生活に支障をきたすほどの症状を発症する人がいます。

このようにPMS月経前症候群)の中でも日常生活に支障をきたすほどの精神的症状が強く現れることをPMDD(月経前不快気分障害)といいます。

ではこのような生理前のイライラ、うつ状態は漢方で改善できるのでしょうか?

 

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PMS月経前症候群)でイライラやうつ状態になる理由

 PMS月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)でイライラやうつになるのはどうしてでしょうか?

それはホルモンバランスの変化からくる自律神経の乱れが原因です。

女性は月経を終えるころに卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌が増えます。
エストロゲンは卵胞を育てるホルモンですが、その他に子宮内膜を厚くする、基礎体温を下げる、精神を安定させる、肌や髪をツヤツヤにしたり女性らしい魅力的な体へ導く働きがあります。この時期は精神的にも肉体的にも一番安定していると言えます。

そして排卵を終えるとエストロゲンの分泌量が減り、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌が増えます。
プロゲステロンは妊娠に備え栄養や水分を体内に溜めたり、子宮内膜の厚みを保つ、基礎体温を上げ、食欲を増やす働きがあります。そしてこのプロゲステロンは自律神経を不安定にする働きもあるのです。
そのため、プロゲステロンの分泌量が増加する黄体期にはイライラ、うつ、不安感、情緒不安定などの精神的症状があらわれやすいのです。

 

PMS月経前症候群)のイライラやうつに効果のある漢方は?

漢方医学では「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という体を巡る三要素のどこに異常があるかを診断します。
イライラやうつなどの精神的症状は「気(き)」の異常と考えられます。
「気(き)」の異常のなかでも自律神経の乱れが原因で精神的に不安定な状態を「気滞(きたい)」といいます。

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「気滞(きたい)」に効果のある漢方

加味逍遙散料(かみしょうようさん)
女性三大漢方のひとつ。
体力は中程度の方い向いています。
イライラ、精神的不安、疲労などを改善します。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
虚弱体質の方に向いています。
疲労・めまい・食欲不振などを改善します。

半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう)
体力は中程度の方い向いています。
喉のつかえや動悸めまいを伴う不安神経症や不眠などを改善します。

香蘇散(こうそさん)
虚弱体質の方に向いています。
月経時や更年期障害に伴う、うつ症状、頭痛などを改善します。

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
虚弱体質な方に向いています。
イライラ、不眠、動悸などを改善します。

 

イライラやうつを改善する漢方薬は他にも色々あります。
ご自身の体質に合うものを見つけてしっかりと治療しましょう。
それにはきちんとした漢方の専門家の診断を受けるようにしてください。


またPMS月経前症候群)のイライラやうつは気分転換が非常に重要です。
家事や育児に追われる毎日ですが、そんな時くらいはご家族の協力を得て
一人で散歩や映画に出かけるなどしてゆっくりとリフレッシュしてくださいf:id:manekiinu34:20161003200451g:plain

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PMS(月経前症候群)の吐き気に効く漢方

PMS月経前症候群)の辛い症状の中に吐き気があります。
なんとなく気持ちが悪いという人から本当に嘔吐してしまう人までそれぞれ。
こんな辛い吐き気を改善する事は可能なのでしょうか。

今回はPMS月経前症候群)の吐き気に効果のある漢方薬です。

 

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PMS月経前症候群)で吐き気が起こる原因

PMS月経前症候群)の吐き気の症状を引き起こす原因は「プロスタグランジン」という生理前から生理開始数日間に分泌されるホルモンが原因です。
「プロスタグランジン」は子宮収縮を促進し、経血の排出をスムーズにする働きをがあるので女性の生理に欠かせないホルモンです。
しかしこの「プロスタグランジン」は痛みを感じやすくさせる作用があります。これが生理痛の正体です。そしてこの痛みを感じやすくする「プロスタグランジン」の働きは全身に作用するため頭痛や腰痛、だるさ、吐き気などが起こるのです。

 

PMS月経前症候群)の吐き気を改善する漢方薬

それではこのPMS月経前症候群)の吐き気を改善する漢方薬はあるのでしょうか?
漢方医学ではその人の体質と『気(き)・血(けつ)・水(すい)』と呼ばれる体を構成する要素のどの部分に問題があるかを判断します。
気(き)は体内の生命エネルギーのこと。血(けつ)は体内に流れる血液とそれによって運ばれる栄養素や酸素。水(すい)は体内に流れる血液以外の水分のことを意味します。
PMS月経前症候群)の時の吐き気は「プロスタグランジン」過剰分泌が原因であり、生理痛の一種であると考えられます。
そして生理痛は『気(き)・血(けつ)・水(すい)』の血(けつ)の異常で、血流が悪い『お血(おけつ)』という状態と言えます。
また吐き気は水(すい)の異常で、水分代謝の悪い『水毒(すいどく)』という状態であると言えます。

このようなお血や水毒に効果ある漢方には以下のものがあります。

お血に効果アリ!
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
比較的体力のある方向け。
月経痛、月経困難症、更年期障害、肩こり、めまいなどの改善に用いられます。

当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)
疲れやすく虚弱体質な方向け。
月経痛・下腹部痛、貧血の改善に用いられます。

水毒に効果アリ!
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
虚弱体質で冷え性な方向け。
月経痛、めまい、立ちくらみ、冷え性、生理不順などの改善に用いられます。

五苓散料(ごれいさんりょう)
むくみやすい体質の方。
尿が出にくい、むくみ、吐き気、頭痛などの改善に用いられます。

 

PMS月経前症候群)の吐き気に効果のある漢方があることもわかったけど、、
でも、、

即効で吐き気をなおしたい!

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今漢方は持っていないし、生理痛に効くお薬もない。。
でも吐き気がする、、、今すぐ治したい!!!!というとき。
そんな時にお勧めなのがツボ押しです。

PMS月経前症候群)の吐き気に効果のあるツボ

手を握ると、中指の先端が当る所。
左右とも反対の親指で5秒間位押しては離すを数回行いましょう。

効果:気分を落ち着け血行をよくします。手汗や動悸、吐き気、胃腸不良を
改善します。

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いかがでしたか?
PMS月経前症候群)の辛い吐き気。
ご紹介したツボ押しの他にもハーブティーや外の空気や太陽を浴びるなどの
気分転換も大切です。
それでもどうしても治らない時には迷わず病院へ行って診断を受けてください
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PMS(月経前症候群)の眠気に効く漢方

PMS月経前症候群)の症状に眠気があります。
眠気と言っても生理前であれば少なからず誰でも眠気は感じますが、仕事にならない位の眠気だったり、電車を乗り過ごしてしまうなんていう眠気だとかなり重症です。
このようにPMS月経前症候群)の時期に起こる日常生活に支障をきたす眠気を「月経関連過眠症(月経前過眠症)」と言います。

今回は特に眠気に効果のある漢方薬をご紹介します。

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PMS月経前症候群)で眠くなる理由

PMS月経前症候群)で眠くなってしまう理由は女性ホルモンであるプロゲステロンが影響しています。
女性は月経を終える頃に女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が増えます。その後排卵を迎えるとともにエストロゲンの分泌量が減り、別の女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えるのです。

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画像引用:女性のからだとホルモンバランス|命の母|小林製薬

そしてこのプロゲステロンが分泌されている黄体期基礎体温の高温期となっています。

人間は体温が下がるにつれ眠気を感じそして体温が上がると覚醒します。
しかしこの高温期には体温が下がりづらく、睡眠中と活動中の体温差が少なくなってしまいます。そのため夜間に寝つきが悪く十分な睡眠が取れず、日中はボーッと
してしまい強い眠気を感じるという事です。
そして日中の眠気に勝てず仮眠をとってしまうとさらに夜間に眠れなくなるという悪循環を引き起こします。

PMS月経前症候群)の眠気を改善する漢方薬は?

 PMS月経前症候群)で処方される漢方で特に眠気に効果のあるものは
次の通りです。


加味逍遥散(かみしょうようさん)
女性特有の症状に処方される三大漢方の一つです。
女性の不眠にもよく処方されます。
寝付きをよくします。眠りを深くするので睡眠中に目が覚めるという方に効果があります。
ホルモンバランスを整え、夜間にしっかりと睡眠をとり昼間の眠気を改善します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
こちらも女性特有の症状に処方される三大漢方の一つです。
睡眠中に目が覚めてしまう時などに効果があります。
ホルモンバランスを整え夜間にしっかりと質の良い睡眠をとります。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
PMS月経前症候群)に効果の高い漢方薬です。
便秘がちや下腹部痛、頭痛、イライラや月経前の不眠を改善します。

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
イライラや怒りっぽいなどの神経過敏の状態や不眠を自律神経を整え改善させます。

PMS月経前症候群)の時の眠気は夜に質のよい睡眠が取れずに寝ても寝ても昼間眠いという状態になっているのです。
これらの漢方はホルモンバランスを整え夜間にしっかりと睡眠をとるように改善することができるのです。

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今回ご紹介した漢方薬はほんの一部です。
漢方薬はその人の体質や症状によって、きちんと合うものを処方してもらう必要があります。
そのためには漢方薬を専門としている医師をみつけ診断を受けましょう。
質の良い睡眠をゲットしましょうね♪

PMS(月経前症候群)で処方される漢方とアルコールとの飲み合わせ

PMS月経前症候群)で処方される漢方はコップ1杯の水、もしくは白湯で飲むことが原則です!!
しかし食前もしくは食間に飲み忘れてしまった、、気づいた時にはお酒を飲んでしまっている、、なんて時にはどうすればいいのでしょうか?

 

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薬とアルコールを一緒に飲むとどうなるの?

PMS月経前症候群)で処方される漢方薬に限らずお薬をお酒で飲むのはよくありません。それはなぜでしょうか?

お薬もアルコールも体にとっては異物になります。
このような有害な物質を分解し、体に影響をさせないように働く臓器があります。
その臓器というのが肝臓です。
しかし同時に薬とアルコールを分解するというのは肝臓にもかなりの負担。
そのため分解するのに時間がかかり薬の作用が強くでたり、副作用が強く出て
最悪の場合は命の危険にさらされることもあるんです!!
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薬とアルコールを一緒に飲んだ時に出る症状

薬とアルコールを一緒に服用すると、その薬の作用が強く出ることが多くなります。
そのため睡眠薬精神安定剤などでは眠気、意識障害、ろれつが回らない、前向性健忘(服用してから寝る前や睡眠中に目覚めた時の記憶がない)などの症状があらわれます。
私の知り合いはいつも夜中に意味不明なメールが送られてきくるので、次の日に何なのか確認するとメールを打ったことも全く覚えていないという具合でした・・・

そのほかの風邪薬などでも呼吸困難、低血圧、意識障害の症状が現れ、昏睡状態となり最悪の場合は命に関わることになってしまいます。

それは精神安定剤睡眠薬、風邪薬などの西洋薬の話で漢方薬は安心などと思わないでください><

漢方薬でも効き目を強くしたり副作用を強く発生したりする可能性があります。
その場合は吐き気、頭痛、めまい、じんましん等々色々な症状が発生する可能性があるのです!

 

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PMS月経前症候群)の漢方薬を飲み忘れてお酒を飲んでしまった時は?

その場合は飲酒中にすぐにお薬を飲むのではなくお酒が抜けるのを待ちましょう。
ビール350mlと500mlのアルコールが体内から抜ける時間は以下の通りです。
このくらい時間を空けてからお薬を服用しましょう。

体重 ビール1缶
(350ml)
ビール1缶
(500ml)
40kg 3時間30分 5時間
50kg 2時間48分 4時間
60kg 2時間20分 3時間20分
70kg 2時間 2時間51分
80kg 1時間45分 2時間30分
90kg 1時間33分 2時間13分


しかし、こんな量じゃない、、泥酔するほどビールも焼酎も大量に飲んだ!なんて場合
その日はお薬はお休みしてきちんと酔いが覚めてからお薬を飲むようにしましょう。
危険を冒してまでPMS月経前症候群)の漢方薬を飲んでもよくありません。

お酒も適量であればストレス発散になるのでPMS月経前症候群)のイライラや憂鬱にも効果的です。
しかしご自身の体を一番に大事にして、間違ってもお酒と一緒に漢方薬を飲むなんてことはやめましょう♪゜・*:.。. .。.:*・♪

PMS(月経前症候群)で処方される漢方とカフェインとの飲み合わせ

 PMS月経前症候群)改善に非常に効果が高い漢方薬ですが、
服用の際に水以外のもので飲んでもいいのでしょうか?
漢方薬は自然由来の生薬でできているため体に優しく、
なんとなく西洋薬よりも飲み方に気を遣わなくてよい、、という風に思われがちですが
実は飲み合わせに注意が必要な場合があります。

その中でも今回は漢方薬とカフェインとの飲み合わせについてご紹介します。

 

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漢方薬とカフェインとの飲み合わせ

カフェインは日常飲んでいるコーヒーや緑茶、紅茶、栄養ドリンクの他、コーラやココア、チョコレートなどにも含まれているんです!
眠気覚ましの効果はよく知られていますが、その他にも興奮作用や利尿作用や集中力を高める効果があります。

そしてこのカフェインと漢方の生薬であるの麻黄(まおう)との飲み合わせに注意が必要です。
それはカフェインと一緒に飲むことにより麻黄(まおう)に含まれるエフェドリンという成分の働きを相乗効果で高めてしまうからです。
それにより動悸や血圧上昇、脈拍が速くなるなどの症状が現れます。

 

麻黄(まおう)を含む主な漢方薬とは?

葛根湯(かっこんとう)・・風邪のひき始めや肩こり、筋肉痛の治療に用いられます。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)・・花粉症や鼻炎、鼻水の治療に用いられます。
麻黄湯(まおうとう)・・寒気や発熱などの風邪のひき始めの治療に用いられます。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)・・肥満症や便秘、むくみの治療に用いられます。
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)・・小児喘息や気管支喘息の治療に用いられます。

この中で防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は食欲を抑えられない、むくみや便秘がひどいなどというPMS月経前症候群)の治療で処方されることがあります。

特にこのような漢方薬を服用する際にはカフェインを含む飲み物で飲むのはやめましょう。

カフェインを多く含む飲み物

カフェイン含有量(100ml中)

飲み物 含有量
エスプレッソコーヒー 300mg
玉露 120mg
ドリップコーヒー 90mg
インスタントコーヒー 40mg
ココア  30mg
栄養ドリンク 50mg
抹茶  30mg
紅茶 20mg
緑茶 20mg
ほうじ 20mg
ウーロン 20mg
番茶 20mg
玄米茶 15mg
ダイエットコーラ 15mg
コーラ 12mg


コーヒーは特にカフェインの含有量が多いですね。
イライラしてコーヒーをたくさん飲んで、そのついでにお薬も、、なんてことは
絶対にやめましょう。

漢方薬を含め全てのお薬はコップ1杯のお水もしくは白湯で飲むことを前提として作られています。
お薬をお水で薄めることにより、体内に有効成分を穏やかに吸収させたり、胃の粘膜の炎症を起こさないようにしているのです。

漢方薬は顆粒で苦いものも多いのですが、必ずお水か白湯で飲のみましょう♫

 

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